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フィルム・シート製造装置にて、同時二軸延伸機事業を取得します。

2015年03月26日

当社は、2015年4月1日付で(株)日立プラントメカニクスより同社の同時二軸延伸機の事業を譲り受けます。
これにより当社は、セパレータフィルム製造装置においては同時延伸・逐次延伸・乾式・湿式すべての製法に対応できる業界唯一のメーカーとなります。

事業譲受けの背景・目的

当社は、業界トップクラスのフィルム・シート製造装置メーカーです

当社は、大型造粒機、コンパウンド用混練押出機、中空成形機、射出成形機、フィルム・シート製造装置など、プラスチック製品の製造に関わる川上から川下まで、高い市場シェアを有す各種機械装置を取り扱っており、世界トップの総合樹脂機械メーカーとしての評価を得ています。
フィルム・シート製造装置では、逐次二軸延伸フィルム製造装置と無延伸フィルム製造装置をラインナップし、包装材や光学部材など様々な用途に向けて製造/販売を行う国内トップメーカーです。特に、これから需要拡大が予想されるリチウムイオン電池用セパレータフィルム製造装置においては、世界トップクラスのシェアを誇っています。

本事業の譲り受けにより、当社は「同時延伸技術」と「逐次延伸技術」の両方を有します

当社のフィルム・シート製造装置事業では、これまで同時二軸延伸フィルム製造装置を手掛ける(株)日立プラントメカニクスと協業しておりましたが、この度、当社が同時二軸延伸機事業を譲り受けることとなりました。
 本事業の譲り受けにより、当社は「同時延伸技術」と「逐次延伸技術」の両方を持つメーカーとなります。このことにより、フィルム・シート製造ラインにおける、当社の対応可能な範囲が拡大し、お客様への多様な選択肢のご提案が可能になります。また、両技術の相互補完により、当社の技術開発がスピードアップします。

(同時二軸延伸 概略図)

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(逐次二軸延伸 概略図)

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高付加価値の特殊フィルム用途への対応力が更に高まります

セパレータフィルムや光学部材など特殊フィルム用途において、お客様に対し一層の価値をご提供できることになります。特にセパレータフィルム製造装置においては、同時延伸・逐次延伸・乾式・湿式すべての製法に対応できる業界唯一のメーカーとなります。光学部材においては、精密な等方性を有したフィルムをより高速・幅広に生産できる設備をご提供できることとなります。
本事業の譲り受けは当社のフィルム・シート製造装置事業の長期的な成長に大きく貢献します。

経営戦略として、引き続きアライアンスを推進します

当社は中期経営計画の基本方針にて「アライアンスによる事業展開の加速」を掲げています。これに従い、近年、成形機事業での資本業務提携、インド鍛鋼品メーカーとの技術供与契約、JSWアフティ社の設立による成膜事業進出などを行っており、本事業取得もこの一環として実施するものです。
当社は今後も継続してアライアンスを推進し、企業価値向上に取組んでまいります。

 

用語説明

二軸延伸フィルム

熱可塑性樹脂(プラスチック)を縦・横方向に引き伸ばす(延伸する)ことにより製造されるフィルム。延伸することによりフィルムの薄膜化が可能となり、また分子配向を調整することで機械強度や光学特性を付与することができる。延伸には同時二軸延伸と逐次二軸延伸の2種類がある。

同時二軸延伸フィルム

熱可塑性樹脂を縦方向及び横方向に一度に同時に延伸するプロセスを経て製造されるフィルムのこと。設備の導入費用は相対的に高めだが、より高い光学特性や通気性の向上など、逐次延伸プロセスでは出ない特性を付与することができる。

逐次二軸延伸フィルム

 熱可塑性樹脂を縦方向に引き伸ばした後に横方向へ順次引き伸ばすプロセスを経て製造されるフィルムのこと。設備の導入費用は相対的に安く、延伸条件の変更に柔軟に対応できるメリットがある。

無延伸フィルム

熱可塑性樹脂をフィルム状に成型した後、延伸工程を経ずにそのまま使用されるフィルムのこと。延伸しないため製造工程が比較的シンプルであり、食品包装などの分野で特に多く使用されている。