水素エネルギーは地球温暖化対策として注目されており、自動車分野でも水素燃料電池自動車が普及しつつあります。当社では水素社会インフラとして、鋼の技術を応用した鋼製水素ステーション用蓄圧機を開発しており、商用水素ステーションの一部に当社の蓄圧機が使用されています。産業機械分野では、エネルギー使用量削減に貢献するために、アルミニウムより軽量かつリサイクル性に優れた材料としてマグネシウムに着目し、ノートパソコン筐体や自動車部品等を製造するマグネシウム合金射出成型機を社会に供給しております。

水素エネルギー

水素は、再生可能エネルギーを含め多種多様なエネルギー源から製造して貯蔵・運搬することができ、エネルギー安全保障と温暖化対策の切り札となることから、水素社会実現に向けて国を挙げた取り組みが進められています。

水素ステーション用蓄圧器

燃料電池自動車(FCV)に燃料である水素を再充填するための水素ステーションでは、水素ガスを高圧で保持する蓄圧器が使われます。
2013年から建設が始まった商用水素ステーションの一部に当社の鋼製蓄圧器が使用されています。
2018年度には従来製品よりも長寿命、低価格な新型の蓄圧器を開発しました。

水素吸蔵合金タンク

出力変動の大きな再生可能エネルギーの貯蔵には、長期間の貯蔵の場合は水素が適していると言われています。当社では常温、数気圧で可逆的な水素の吸放出が可能な水素吸蔵合金を非危険物化する技術を開発し、再エネ水素の貯蔵に適した大型の水素貯蔵タンクを提供しています。

マグネシウム合金射出成形機

地球温暖化対策として自動車の排ガス規制が進む中、ガソリン車・EV車共に車両軽量化が重要な課題となっており、様々な軽量化材料の採用が検討されています。その中で、マグネシウムは軽量且つリサイクル性に優れた環境にやさしい材料の1つとして注目されており、特に自動車分野での採用増が期待されています。同じように軽量化材料として注目されておりますアルミニウム合金と比較しても、その比重は約3分の2で、製品設計次第ではさらに重量を低減することも可能であり、大きな効果が期待出来ます。

当社はマグネシウム関連事業を25年以上進めており、その中核製品となるマグネシウム合金射出成形機は、マグネシウムを成形できる世界で唯一の機械となります。本機は、密閉されたシリンダ内でマグネシウムを溶解するため、従来のダイカスト法で必要であった溶解炉内の溶湯が大気に触れることを防ぐための防燃ガス(主にSF6ガス、地球温暖化係数が高く地球温暖化防止排出抑制対象ガスに指定)が不要であり、製造法においても環境に寄与するものとなっています。

新たに、より大きな軽量化効果が期待できる大型マグネシウム部品をターゲットとした大型成形機の販売を開始しました。これからも環境に寄与する製品を発信して参ります。