マテリアリティ

2025.5.9

当社は、2022年11月の取締役会において、パーパスを体現するために優先的に取り組むべきテーマとして、6つのマテリアリティ(重要課題)を特定しています。今回、新たな中期経営計画「JGP2028」の策定に先立ち、10年先の2033年度に売上高5,000億円規模を達成するシナリオとして「サステナビリティ目標」を定めました。この実現にはマテリアリティ解決が不可欠と考えています。
 「JGP2028」の4つの基本方針のうち、「現有事業の持続的価値向上」「新規事業の創出・育成」は、「プラスチック資源循環社会の実現」「低炭素社会への貢献」「超スマート社会への貢献」の3つのマテリアリティの解決につながると捉えています。事業を通じて社会課題の解決を目指すことで、社会価値と同時に経済価値の創出につながり、持続的に成長できると考えています。

下表の「主要な取り組み状況」に記載したように、すでに提供できている製品が複数あります。また、「超スマート社会への貢献」に関しては、環境問題、少子高齢化(労働力不足など)などの社会課題の解決が期待されることから、取り組みを強化します。具体的には、AI(人工知能)を活用したロボティクスや当社グループの産業機械製品の知能化を加速させます。
一方、2033年度の「目指す姿」の実現に必要な経営基盤についても強化を行っていきます。「人への投資を始めとした無形資産投資の拡充」「コーポレートガバナンスの強化」という基本方針への取り組みは、そのためのアクションとなります。
特に、人的資本のマテリアリティについては、従業員一人ひとりの力が最大限に発揮されるためには、従来の「D&I」に加え、「E」や「B」が不可欠との考えから、「D&I」を「DEI&B」に変更しました。

マテリアリティ(重要課題)

マテリアリティ 重要性が高いと考える理由 主要な取り組み状況 関連SDGs
当社グループの事業を通じた価値創造と社会課題の解決 プラスチック
資源循環社会の実現
プラスチック総合加工機械メーカーである当社グループにとって、3R+Renewableを実現する各種プラスチック加工機械を社会に供給することは、極めて重要性が高い。
コア・コンピタンスを最大限に活用でき、社会からの要請に適合するプラスチック加工機械の開発・創出に強みを発揮できる。事業拡大機会としても、優先度が高い。
提供中
Renewable
  • 非化石燃料由来プラスチック用二軸混練押出機 (TEX)
Reduce
  • バイオコンポジット用TEX
  • 物理発泡射出成形機
Recycle
  • ケミカル・メカニカルリサイクル用TEX
  • リサイクルプラ対応射出成形機・中空成形機
  • リサイクルプラ対応フィルム・シート製造装置
開発中
Recycle
  • 二軸押出方式 脱塩素処理システム
  • モノマテリアルフィルム製造装置
  • 産業と技術革新の基盤を作ろう
  • つくる責任つかう責任
  • 海の豊かさを守ろう
低炭素社会への貢献
低炭素社会の実現は、世界的な最重要課題の一つである。当社グループの産業機械で生み出される製品、当社グループの新素材が搭載される製品は、CO2排出量の削減に貢献してきたが、今後、その要求はさらに増すと予測され、当社グループにとって重要性が高い。
加えて、当社グループ産業機械製品の消費エネルギーの低減、製造拠点の稼働に起因するCO2排出量の抑制に取り組むことも責務。
提供中
CO2 排出ゼロ
  • 電気自動車LiB用セパレータフィルム製造装置
  • 太陽光発電パネル保護フィルム原料用造粒機
  • 原子力発電主要基幹部品用素形材
  • 洋上風力発電風車建設部材用素形材
CO2 排出抑制
  • 全電動プラスチック射出成形機(消費電力削減)
  • 全電動ゴム射出成形機(消費電力削減)
  • 高効率GTCC発電基幹部品用素形材
    (GTCC:ガスタービンコンバインドサイクル)
  • 事業活動由来のCO2排出量削減(Scope1、2)
開発中
CO2 排出抑制
  • 大型車載部品用大型射出成形機(プラ・Mg)
  • エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  • 気候変動に具体的な対策を
超スマート社会への貢献
超スマート社会では、環境問題、少子高齢化などさまざまな社会課題の解決が期待される。
当社グループの産業機械・新素材はデジタルインフラを構成する各種電子デバイスの製造に関わっている。また、AI(人工知能)を活用したロボティクスや知能化された産業機械は、超スマート社会の中核的存在を担う。
これらより、当社グループの製品群は超スマート社会に不可欠な存在になりうる。当社グループの事業拡大機会としても重要性が高い。
提供中
電子デバイス
  • ディスプレイ用エキシマレーザアニール(ELA)装置
  • パッケージ基板製造用3ステージ真空ラミネータ機
  • 電気回路基板用ラミネータ機、プレス機
  • パワー半導体向けレーザ熱処理装置
  • センサー向けマイクロLA装置
  • 5G対応LCPフレキシブル基板用成膜装置
産業機械
  • J-WiSe®搭載 射出成形機、フィルムシート製造装置
開発中
電子デバイス
  • 窒化ガリウム(GaN)結晶素材
  • ニオブ酸リチウム(LN)、人工水晶素材
  • 光通信・光変調器用基板
産業機械
  • AI活用ロボティクス・産業機械
  • 住み続けられるまちづくりを
当社グループの持続的成長に向けた経営基盤の強化 人的資本の強化とDEI&B
当社グループの成長を牽引し、イノベーションを生み出し、価値創造につなげるなど、人的資本の多様化・拡充は、経営基盤強化のために、最優先で取り組むべき重要事項。エンゲージメントを高める職場環境の整備も重要。
事業ポートフォリオ戦略達成に向けた人材戦略
事業戦略にマッチングした人材の獲得
  • 若手従業員、さまざまな経歴や属性を持つ経験者の通年採用
個人スキルの開発と組織力(マネジメント力)の強化
  • “チャレンジ”を推進する組織力強化に特化した管理職研修
エンゲージメントを高める職場環境の整備
チャレンジが推奨される組織風土への改革
  • 管理職の年度目標の中にチャレンジ目標を設置(評価制度改定)
パーパスの浸透とDEI&Bの推進
  • 個性を発揮して存分に働ける職場環境や、個性に寄り添うような育成施策などDEI&Bに向けた取り組みを強化
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
未来への投資とイノベーションマネジメント
当社グループが社会に貢献し続けるには、コア・コンピタンスに磨きをかけ、技術的優位性を維持・強化するとともに、事業拡大が不可欠。
持続的成長にはイノベーションも必須。データに基づく迅速な意思決定、ビジネスモデルの変革、新たな価値の創出などを支援するDXの推進は重要。
イノベーションマネジメント
イノベーションマネジメント本部新設 (2023年4月)
要素技術開発による現有事業の強化
  • 事業別知財戦略策定のための全社横断的体制の整備
  • 国内外大学・研究機関連携、博士号取得(人材育成、技術力強化)
基盤技術研究による革新技術の創出
  • 革新技術の開発を担う新たな研究開発拠点の設置計画の策定
  • 効率的な新製品、新市場開拓のためのIPランドスケープ体制強化
DX推進
  • DX戦略推進を継続し、2024年8月に“DX認定”を取得
  • つくる責任つかう責任
  • パートナーシップで目標を達成しよう
JSWグループにおけるガバナンス強化
当社グループの持続的成長には、コンプライアンス、ガバナンスのさらなる強化だけでなく、ステークホルダーとの対話が重要。
また、品質を重視した信頼性の高い産業機械・新素材の社会への供給は事業の根幹であり、品質保証体制・システムの一層の強化は重要。
コーポレートガバナンス
  • 役員報酬制度の見直し
  • 取締役会、監査役会の多様性(社外役員・女性役員)の向上
  • 経営企画室にリスクマネジメントグループを設置
  • 政策保有株式の縮減
品質保証体制・システムの強化
  • 「品質保証体制改革」「組織風土改革」「プロセス改革」「ガバナンス改革」施策を継続実施
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 平和と公正をすべての人に

当社グループの事業を通じた価値創造と社会課題の解決

マテリアリティ プラスチック資源循環社会の実現
重要性が高いと考える理由
プラスチック総合加工機械メーカーである当社グループにとって、3R+Renewableを実現する各種プラスチック加工機械を社会に供給することは、極めて重要性が高い。
コア・コンピタンスを最大限に活用でき、社会からの要請に適合するプラスチック加工機械の開発・創出に強みを発揮できる。事業拡大機会としても、優先度が高い。
主要な取り組み状況
提供中
Renewable
  • 非化石燃料由来プラスチック用二軸混練押出機 (TEX)
Reduce
  • バイオコンポジット用TEX
  • 物理発泡射出成形機
Recycle
  • ケミカル・メカニカルリサイクル用TEX
  • リサイクルプラ対応射出成形機・中空成形機
  • リサイクルプラ対応フィルム・シート製造装置
開発中
Recycle
  • 二軸押出方式 脱塩素処理システム
  • モノマテリアルフィルム製造装置
SDGsとの関係
  • 産業と技術革新の基盤を作ろう
  • つくる責任つかう責任
  • 海の豊かさを守ろう
マテリアリティ 低炭素社会への貢献
重要性が高いと考える理由
低炭素社会の実現は、世界的な最重要課題の一つである。当社グループの産業機械で生み出される製品、当社グループの新素材が搭載される製品は、CO2排出量の削減に貢献してきたが、今後、その要求はさらに増すと予測され、当社グループにとって重要性が高い。
加えて、当社グループ産業機械製品の消費エネルギーの低減、製造拠点の稼働に起因するCO2排出量の抑制に取り組むことも責務。
主要な取り組み状況
提供中
CO2 排出ゼロ
  • 電気自動車LiB用セパレータフィルム製造装置
  • 太陽光発電パネル保護フィルム原料用造粒機
  • 原子力発電主要基幹部品用素形材
  • 洋上風力発電風車建設部材用素形材
CO2 排出抑制
  • 全電動プラスチック射出成形機(消費電力削減)
  • 全電動ゴム射出成形機(消費電力削減)
  • 高効率GTCC発電基幹部品用素形材
    (GTCC:ガスタービンコンバインドサイクル)
  • 事業活動由来のCO2排出量削減(Scope1、2)
開発中
CO2 排出抑制
  • 大型車載部品用大型射出成形機(プラ・Mg)
SDGsとの関係
  • エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  • 気候変動に具体的な対策を
マテリアリティ 超スマート社会への貢献
重要性が高いと考える理由
超スマート社会では、環境問題、少子高齢化などさまざまな社会課題の解決が期待される。
当社グループの産業機械・新素材はデジタルインフラを構成する各種電子デバイスの製造に関わっている。また、AI(人工知能)を活用したロボティクスや知能化された産業機械は、超スマート社会の中核的存在を担う。
これらより、当社グループの製品群は超スマート社会に不可欠な存在になりうる。当社グループの事業拡大機会としても重要性が高い。
主要な取り組み状況
提供中
電子デバイス
  • ディスプレイ用エキシマレーザアニール(ELA)装置
  • パッケージ基板製造用3ステージ真空ラミネータ機
  • 電気回路基板用ラミネータ機、プレス機
  • パワー半導体向けレーザ熱処理装置
  • センサー向けマイクロLA装置
  • 5G対応LCPフレキシブル基板用成膜装置
産業機械
  • J-WiSe®搭載 射出成形機、フィルムシート製造装置
開発中
電子デバイス
  • 窒化ガリウム(GaN)結晶素材
  • ニオブ酸リチウム(LN)、人工水晶素材
  • 光通信・光変調器用基板
産業機械
  • AI活用ロボティクス・産業機械
SDGsとの関係
  • 住み続けられるまちづくりを

当社グループの持続的成長に向けた経営基盤の強化

マテリアリティ 人的資本の強化とDEI&B
重要性が高いと考える理由
当社グループの成長を牽引し、イノベーションを生み出し、価値創造につなげるなど、人的資本の多様化・拡充は、経営基盤強化のために、最優先で取り組むべき重要事項。エンゲージメントを高める職場環境の整備も重要。
主要な取り組み状況
事業ポートフォリオ戦略達成に向けた人材戦略
事業戦略にマッチングした人材の獲得
  • 若手従業員、さまざまな経歴や属性を持つ経験者の通年採用
個人スキルの開発と組織力(マネジメント力)の強化
  • “チャレンジ”を推進する組織力強化に特化した管理職研修
エンゲージメントを高める職場環境の整備
チャレンジが推奨される組織風土への改革
  • 管理職の年度目標の中にチャレンジ目標を設置(評価制度改定)
パーパスの浸透とDEI&Bの推進
  • 個性を発揮して存分に働ける職場環境や、個性に寄り添うような育成施策などDEI&Bに向けた取り組みを強化
SDGsとの関係
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
マテリアリティ 未来への投資とイノベーションマネジメント
重要性が高いと考える理由
当社グループが社会に貢献し続けるには、コア・コンピタンスに磨きをかけ、技術的優位性を維持・強化するとともに、事業拡大が不可欠。
持続的成長にはイノベーションも必須。データに基づく迅速な意思決定、ビジネスモデルの変革、新たな価値の創出などを支援するDXの推進は重要。
主要な取り組み状況
イノベーションマネジメント
イノベーションマネジメント本部新設(2023年4月)
要素技術開発による現有事業の強化
  • 事業別知財戦略策定のための全社横断的体制の整備
  • 国内外大学・研究機関連携、博士号取得(人材育成、技術力強化)
基盤技術研究による革新技術の創出
  • 革新技術の開発を担う新たな研究開発拠点の設置計画の策定
  • 効率的な新製品、新市場開拓のためのIPランドスケープ体制強化
DX推進
  • DX戦略推進を継続し、2024年8月に“DX認定”を取得
SDGsとの関係
  • つくる責任つかう責任
  • パートナーシップで目標を達成しよう
マテリアリティ JSWグループにおけるガバナンス強化
重要性が高いと考える理由
当社グループの持続的成長には、コンプライアンス、ガバナンスのさらなる強化だけでなく、ステークホルダーとの対話が重要。
また、品質を重視した信頼性の高い産業機械・新素材の社会への供給は事業の根幹であり、品質保証体制・システムの一層の強化は重要。
主要な取り組み状況
コーポレートガバナンス
  • 役員報酬制度の見直し
  • 取締役会、監査役会の多様性(社外役員・女性役員)の向上
  • 経営企画室にリスクマネジメントグループを設置
  • 政策保有株式の縮減
品質保証体制・システムの強化
  • 「品質保証体制改革」「組織風土改革」「プロセス改革」「ガバナンス改革」施策を継続実施
SDGsとの関係
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 平和と公正をすべての人に

特定のプロセス

特定のプロセス 特定のプロセス

想定した外部環境と
それに係るリスクと機会

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