レンズ仕様機

特長
機械精度、製品ばらつき低減を極限まで追求したレンズ専用機です。
高精度
- 型盤リニアガイド機能
固定側と稼動側の金型を平行にズレを生じることなく型締・型弛させる手段として可動盤を精密リニアガイドでサポートしました。(H仕様)

- センターノズルタッチ機構
射出ユニットの駆動装置を大径エアシリンダ2本、射出シリンダ軸芯と同一芯上に配置し、固定盤を倒そうとする転倒モーメントをゼロにしました。(H仕様)

安定性
- 樹脂圧フィードバック制御
射出・保圧工程中の摺動抵抗をキャンセルする手段として金型キャビティにより近いシリンダ先端部の樹脂圧をフィードバックすることで微細な圧力バラツキを抑えました。(OP対応)

- 型盤温調
成形立ち上げ時の型盤温度変化や室内温度変化は僅かでもピックアップ系レンズの品質に影響を与えます。型盤に媒体を流し温度を一定に温調することで結果的に金型温度の変動も小さくなり、安定成形に寄与します。(OP対応)

コンタミレス
- 材料の触れる部分や材料の通り道に接する部品と部品の合わせ面にメッキを施し、部材の錆び発生や材料と部材の摺動によるコンタミ発生を防止します。

- 粗度アップした表面に各種レンズ材料に最適のコーティングをスクリュ、スクリュヘッド、逆流防止リング、押金に施し、ヤケやコンタミを防止します。

環境性
- 型盤盤面からの錆び発生を防止するために盤面にメッキを施します。(OP対応)

- 特殊なシール構造とし、可動盤ブシュとタイバーとの摺動部グリスのはみ出しを防止します。(H仕様)

- ベッド側面や上面の保護のために、SUSの化粧版を貼り付けます。(OP対応)

JSW独自の制御

- ソフト充填
レンズの面積度を得るために重要な行程である保圧行程において、急激なキャビティ内圧の変化を和らげるモードを選択できます。

- 低速射出制御
ジェッティングやフローマークの発生を防止するには超低速域における射出速度の制御性能が要求されますが、本機は1.5mm/S以下の領域のおける射出速度安定性に優れています。
- IWCS(Injection Weight and CushionStability)
計量密度を毎回安定させるるために、計量後スクリュ先端に貯められた溶融樹脂の密度を再安定化させる制御。製品質量とクッション位置のバラツキに効果を発揮するJSW独自の制御技術です。(特許3529771)

- 同期昇温制御
- サックバック遅延制御
型弛め行程の少し前からサックバック動作をすることで糸引きを解消します。