製品情報
成形機事業
業界初、世界最大級型締力4000トンの超大型電動射出成形機を標準ラインナップ
2025.06.23
当社はこの度、型締力4000トンの2プラテン式超大型電動射出成形機を上市します。
世界的に自動車の電動化が急速に進むなか、走行距離を延ばすための方策として部品の軽量化ニーズが高まっています。
型締力4000トンクラスの対象製品としては、バンパーやバックドアなどの外装部品のほか、EV車用バッテリーケースのプラスチック化も視野に入れており、国内外の自動車関連メーカからの需要が高まっています。その他、米国では自動車以外でも農業機械や雑貨、家電業界でこのクラスの成形機が多く使用されています。
現状の4000トン射出成形機市場は(駆動源に油圧を用いる)油圧方式が主流ですが、油圧方式は次のような課題があります。
① 消費電力が大きく、冷却水・作動油の使用量も多いためランニングコストが高い。
② 動作精度が悪いため、品質バラツキが生じやすい。
③ 型開閉や射出動作の最高速度や加速度が低いため、生産サイクル短縮が難しい。
そこで当社はこれら油圧方式の課題を解決すべく、電動方式を採用することで、高生産性・省エネ性・高品質化を実現し、当社独自の長寿命・堅牢設計により他社との差別化を図ります。
初年度は年1台、5年後には年5台を目標に販売します。
主仕様
- 機種名 : J4000F-22000H
- 型締力 : 4000トン
最大射出体積 : 22000cm3
⇒ PP換算で約18.6kg
主な特長
【生産性向上】
- 業界最速級のドライサイクルにより、最新の油圧方式と比べても生産性10%向上
➡ 電動サーボモータ駆動と当社独自機構による
- 電動方式のため、バラツキが少なく、始動時間も短いため、稼働率が向上
【省エネ・ランニングコスト削減】
- 油圧方式に比べ消費電力を15~20%削減、冷却水使用量50%削減、作動油使用量70%削減
➡ 年間のCO2排出量を15~20%削減
※油圧方式比較
➡ 年間のランニングコストを20%以上削減可能
【省スペース】
- 業界最短クラスの機械全長17.4m
➡ 他社最新油圧方式比較で12%短縮
【長寿命・堅牢設計】
- 当社が長年培ってきた設計思想を継承
お客様が長期にわたり安心して使用できる機械
① 高剛性型盤
⇒自動車のバンパーのように縦方向が短く横方向に長い(成形機にとっては不利な)金型でも成形品の成形不良を抑制する剛性を確保
② 高性能可動盤支持機構
⇒幅広・大径タイヤにより型盤精度を長期間維持
※当社独自技術
③ 高剛性型締ベッド
⇒ラダーフレーム構造にする事で、ベッドレベルを長期間維持
