

当社のマグネシウム射出成形機は、長年にわたり積み重ねてきた素形材技術と射出成形技術を応用して1993年に誕生しました。
成形方法には、半溶融状態のマグネシウム合金を成形できるチクソモールディングというプロセスを採用しています。マグネシウム合金をプラスチックのように高精度で成形できるため、さまざまな製品へ採用されています。
JSWは今も、そしてこれからもお客様に寄り添い、お客様のニーズに合わせた開発に取り組んでいきます。




半溶融状態(チクソトロピー)のマグネシウム合金を射出成形できるというプロセスです。
ペレット状にしたマグネシウム合金チップをシリンダー内で加熱し、大気に触れることなくそのまま金型内に射出成形するものです。
・ペレット状にしたマグネシウム合金チップをシリンダ内で加熱するため、溶解炉を必要とせず、合金種類の変更が比較的容易です。
・高射出圧力、高射出速度のため、表面品質が向上し、また薄肉品の精密成形が可能です。
・ダイカストに比べ溶融温度が低いため、寸法精度、機械的性質が向上し、金型寿命が延びます。
・大気と触れることなく成形するため、作業環境の安全性やクリーン性が向上します。
・溶解炉がないため、作業を終了し機械を停止する際には、マグネシウムを汲み出す必要がなく、作業環境が大きく改善します。
・防燃ガス(SF6等)を使用しないため、地球環境に優しい成形プロセスです。
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- <チクソモールディング機構造図>
半溶融状態にある合金に、せん断力を付加し固相を粒状にすることにより、粘性が低下し流動性が増大する現象。
