業界最先端の銅合金素材製造設備の導入

 当社とJX金属株式会社との合弁会社である室蘭銅合金株式会社(以下、MCA)は、この度、日本製鋼所M&E(北海道室蘭市)構内において、銅合金の溶解・鋳造設備の導入を当初計画通り完了いたしました。この設備は、チタン銅などの高機能金属製品を高品質で生産するために、最先端の技術を駆使して設計した、従来の設備を凌駕する新設備となっております。今後試運転等を順次進め、商用生産開始を目指しています。

 チタン銅等の高機能金属製品はスマートフォンやタブレット、その他情報通信機器関連向けなどで幅広い需要があります。今後、チタン銅等の高機能金属製品は、IT分野等の技術革新に伴い、より薄く機能性の高いものが求められると考えられ、IoT・5G化の進展により更に市場が拡大すると予想されております。

 こうした中で、チタン銅等の高機能金属素材・製品の開発・製造を行う世界的トップメーカーであるJX金属株式会社と、介在物制御等に優れた溶解・鋳造技術を有する当社がタッグを組み、2019年8月に合弁会社として設立したのがMCAです。

 今回導入した設備は、両社が長年培ってきた技術等を結集し、今後の製品の高性能・高品質化を想定した特殊機能を有し、かつ最新のデジタル技術を駆使した、高い生産性を有する設備となっております。

 MCAは、本設備により高品質な銅合金鋳塊を製造し、JX金属株式会社に全量納入します。JX金属株式会社はこれにより、チタン銅等の高機能金属製品の一層の生産能力増強と安定供給が可能となり、同分野における世界的トップメーカーとしての基盤を強固なものとすることが可能になります。日本製鋼所グループにおいても、従来の鉄鋼製品に加えて、高機能金属素材分野における事業拡大を推し進めることで、素形材・エンジニアリング事業の再構築を加速してまいります。

 MCAは、大きく変化する市場の要求に応え、世界No.1の高性能銅合金鋳塊を提供することを通じて、社会的課題の解決、持続可能な社会の実現に大きく貢献してまいります。

MCA

<室蘭銅合金株式会社の概要>

  • 設立:2019年8月1日
  • 資本金:1億円
  • 出資比率:日本製鋼所51%、JX金属49%
  • 事業内容:銅合金の溶解及び鋳造
  • 所在地:北海道室蘭市茶津町9番地1(日本製鋼所M&E㈱室蘭製作所内)