お知らせ
樹脂機械事業
インドにおける樹脂機械製品アフターサービス拠点の稼働開始について
2025.04.25
アフターサービス拠点の概要
【当事者】インド)UTT社 及び 株式会社日本製鋼所
【内 容】UTT社による当社樹脂機械部品のアフターサービス拠点の設置
設置日 :2024年12月19日
場 所 :ハリヤナ州カークホーダ
(デリーより車で約1~2時間)
面 積 :約750㎡
設 備 :表面研磨機、旋盤、ピラーボール盤、ラジアルボール盤
サービス:インド国内顧客に納入済の当社製造粒機部品(ダイプレート(※1))のメンテナンス、
消耗部品等の在庫による短納期納入対応、緊急時の迅速なSV派遣
※1:ダイプレートとは金型(die)を意味します。
主に押出成形で溶融樹脂を押し出す口金を「ダイ」、「ダイス」または「ダイプレート」と呼びます。
ダイプレートは商品として産出される樹脂ペレットの最終形状を形作る上で重要な役割を果たしており、きちんとメンテされていないダイプレートを使用するとサイズの不揃いによる成形ムラを嫌気しての商品価値の低下を招いたり、予定外の生産停止による、生産ロス、機会損失を引き起こすことになります。
期待される効果
インドでは、政府によるmake in India政策の強力な推進と、人口増加・経済成長を背景に、プラスチックの生産量が今後5年で倍増すると見込まれております。このような中、プラスチック量産用大型造粒機において世界トップシェアを有する当社は、インド市場へも1980年代より造粒機の納入実績を積み上げており、現在も同国にて22台が稼働するなど、トップシェアを有しております。

この度のアフターサービス拠点設置により、従来、都度修理のため、当社広島製作所に海上輸送で往復させていたダイプレートの研磨が現地で対応できることになるため往復輸送期間の3ヶ月が不要となります。当社造粒機のアフターサービスも広島製作所での一元対応から、世界の各地域にて地産地消的にできるメンテ作業は各地域で対応することで、負荷の分散化、ひいてはサービスの迅速化を実現します。また、緊急時の迅速なエンジニア派遣を可能とする体制を整えることにより、当社樹脂機械への顧客の満足度と信頼を一層高める効果が期待されます。
これにより、アフターサービス事業の充実のみならず今後見込まれる新設需要の取り込みをより確実なものとし、同国における当社樹脂機械製品のプレゼンスを向上させて参ります。
また、当社は2024年度を初年度とする中期経営計画 JGP2028期間中に、同国では初となる各種産業機械の展示施設(エクスペリエンスセンター)の設置を検討しております。同施設を通じ当社製品への市場の理解と関心を深め、また、顧客の課題を当社の最新技術により解決することで、同国プラスチック産業の成長に貢献して参ります。

UTT社について
UTT India(創業:2020年)は石化業界に精通する関係者により設立され、広く世界に石化プラント向けメンテナンスサービスを提供するUTT Gulf(バーレーン)のインド子会社であり、当社製造粒機の新規据付、定期修理時の技術指導において、豊富な知識と経験を有しております。
(URL:https://uttindia.com)
株式会社日本製鋼所樹脂機械事業部 カスタマーサービス部
TEL:03-5745-2072
Japan Steel Works India Private Limited
TEL:+91-124-469-4444