お知らせ
欧州テクニカルセンターをドイツ・デュッセルドルフに開設いたしました。
2017.12.19
当社のドイツ現地法人Japan Steel Works Europe GmbHは、2017年1月にドイツ・デュッセルドルフに欧州テクニカルセンター(Extrusion Technical Center)を開設しました。
2017年7月末にはデュッセルドルフ市当局からの運営許可を取得し、9月よりお客様とのテストを開始しています。
欧州テクニカルセンターは2010年12月から2016年12月までベルギーのOverpeltに設置していましたが、設備増強、利便性向上のため、デュッセルドルフに移転しました。
当テクニカルセンターにはTEX44αⅢ(L/D=59.5)、TEX30α(L/D=42)の2台の二軸押出機と、その周辺機器(原料フィーダー、サイドフィーダー、真空ポンプ、液添ポンプ、ストランドカッターなど)を備えており、 お客様のご要望に応じた、様々なテストを実施することが可能です。
TEX-αⅢシリーズは世界最高レベルのトルク(トルク密度18.2 N/cm3)を持つ二軸押出機で、当テクニカルセンターに設置されたTEX44αⅢは、高機能樹脂のコンパウンドテスト、反応テストに最適な押出機です。
また、欧州テクニカルセンターでは脱揮・脱水という分離プロセスのテストを実施することも可能です。
脱揮テストでは、タンデム状に連結したTEX44αⅢとTEX30αを使用します。
上段押出機(TEX44αⅢ)でポリマーに溶剤やモノマーを添加することで、重合プロセスから供給されるポリマー溶液を再現し、それを下段押出機(TEX30α)に供給した後、溶剤やモノマーを多段式ベントから真空ポンプを使用して取り除きます。
これらのテスト設備はATEX指令に準拠した防爆対応となっているため、お客様にも安心してご活用いただくことができます。
当テクニカルセンターは、広島開発センター、米国デトロイトテクニカルセンターと連携し、新規設備導入や既設機改良など、お客様の新たな取り組みを全力でサポートさせていただきます。