水道管や自動車のガソリンタンクに使用されている高密度ポリエチレンは通常カーボンブラックを約2.5%混入して耐候性を得ていますが、カーボンブラックは粉体であるため、そのハンドリング性の悪さや作業環境の汚染等の問題から予めカーボンブラックをベースポリマー中に高濃度かつ高度に分散させたマスターバッチを使用するケースが増加しています。
マスターバッチ化されたカーボンブラックのベースポリマー中への分散は比較的容易ですが、この種のコンパウンドの場合は、装置構成を必要最小限としてコストを下げることが最大のポイントです。そのためには押出機内で混練途中の材料の分散進行状況を把握する必要があります。...