お知らせ
樹脂機械事業
自動車の資源循環技術研究開発コンソーシアムの設立
2024.09.06
研究開発の背景
自動車業界では、直面する環境変化への対応として、脱炭素社会と循環型社会の実現を目指しています。
世界的に環境への取り組みが進む中、2023年7月に発表された欧州委員会によるELV(End-of-Life Vehicles)指令の提案では、新車に含まれるプラスチックの25%以上を再生プラスチックとし、そのうち25%を使用済み自動車由来とする、といった資源循環に関する規制について協議が進められています。
このような状況から、使用済み自動車由来のプラスチックの水平リサイクル技術の開発は、資源循環の最大化という観点から、重要な課題となっています。加えて、車体の軽量化と環境負荷低減が期待できるリサイクル炭素繊維の活用が求められています。
課題解決の取り組み
このような課題の解決のため、本コンソーシアムでは、ASR(使用済み自動車の破砕残渣)を主とした使用済みプラスチックのマテリアルリサイクル率の大幅な向上、およびリサイクル炭素繊維を用いた低LCA(ライフサイクルアセスメント)技術の開発を目標として、具体的には以下の研究開発テーマに取り組みます。
① ASRを主とした使用済みプラスチックの再生利用技術
② リサイクル炭素繊維の低CO2成形技術および規格化技術
実施体制
このような広範な技術の研究開発と実用化を進めるためには、バリューチェーン全体を通じた一体となった取り組みが必要です。このためコンソーシアムを構成する13団体からなる推進体制を組織し、外部研究機関とも連携しながらプロジェクトを推進します。